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RUIN
序章
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乾いた風、巻き上がる砂埃、焼ける様な空気の中、そこに彼女はいた。
日に焼けた小麦色の肌に胸元にレースが施された短めのキャミソール。アクセントなのか穿き潰しているのか定かではないが、擦り切れたジーンズ。そして、それ程華奢な身体つきではないにしても、余程似つかわしくない腰に携えられた一降りの剣。
茹だる様な暑さの中をそれ程気にした様子でもなく、ただ只管に歩いていく。
砂と瓦礫に覆われた世界は、かつて繁栄を治めていた姿からは想像も出来ない。ここがそう遠くない昔に「水の星」だと呼ばれていた場所だとは誰が答えられよう。
地表の大半は砂に覆われ、かつては月から見えた青い星も今では薄茶色い砂の星。緑も消え、砂漠化した大地では作物も育たず、栄えた時代の巨大なビルは風化してしまい、今では野党や一部力を持つ者の居城と化している。凶暴化した獣は人を襲い、人は金品を狙う。
そんな世界で彼女は歩み出す。 |
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